会社の設立に関しては、以前と比べるとものすごく簡単に会社を作ることが出来るようになりました。これは、日本政府が起業を促進しているという政策がありますし、なんと言ってもインターネットがインフラ化しているということもあって、起業がしやすい環境になっているということです。

ただ、起業をするにはそれなりの手続きをしなければなりません。会社を立ち上げるということになると、営業活動や今後のことなどでとても忙しい反面、会社設立の事務はとても雑多です。もちろん、会社を設立する場合には、事務的な手続きをするということは起業家自身でもできます。実際にインターネットに会社の設立の方法などが多くアップされていますし、所轄官庁などでも詳細な記述がホームページに掲載されているので、それを見ながら作成することはもちろん可能です。しかしながら、これらの会社設立の事務は、ある程度専門的な知識がないとかなり大変で、生半可な知識で資料等を作成するのは難しいところですし、一方で起業したてのときは営業など色々と忙しいということもあり、そのような専門知識が必要な会社設立の事務になかなか手がつけられません。そんなときに便利なのが会社設立代行サービスです。

会社設立に必要なこと

では、会社設立事務が実に雑多で大変だということを書きましたが、実際にどのような手続きをする必要があるのかということをご説明します。会社を設立する場合に必要なことは
・会社の基本事項を決める
・定款の作成と認証
・資本金の払込
・法人登記
・登記後の手続き
などです。
この中で経営者でしかわからないことは、基本事項の決定と資本金の払込ということになります。会社の基本事項というと、資本金をいくらにするのかとか、あるいは役員報酬はいくらにするのか、会社の方針はどうするのかなどが挙げられます。もちろん、社名なども含まれますね。ここで経営的に影響があるのは、役員報酬と資本金です。役員報酬は、会社設立後の税務に大きく関わってきますし、資本金は会社を設立した際に融資などに大きく影響します。また、資本金を払い込み、払込証明書がないと、法人登記が出来ませんので、こちらをどういうスケジューリングにするかということもあらかじめ決めておく必要がある事項です。それ以外は専門家にお願いした方が、彼らはそういうことを専門として仕事をしているので、スムーズになります。

会社代行サービスのメリット

今までご案内したように、会社を設立するのは起業家自身が出来ますので、書類作成費用のコストを抑えることが出来ます。ただ、定款を作成するにしても、法人登記をするにしても、書類作成に慣れていなければ、専門家と比べて意外と時間がかかってしまいます。ここで考えていただきたいのは、専門家に委託すると短時間で出来ることが、自分でやった場合には時間がかかりすぎてしまうということです。起業家は会社立ち上げ時は特に忙しいので、時間はいくらあっても足りないくらいです。その貴重な時間を書類作成にかけるのか、それ以外の重要なことを行うのかというとどちらが効率的かということです。つまり、会社代行サービスに会社設立の雑多な事務を委託すれば、起業家は自分の時間を有効に使う事ができるということです。その場合、コストがかかるからといって、自分の専門外のことに時間をかけるというのは、結局自分の労力という見えないコストを使っているということを知っておくべきだと思います。

会社設立代行サービスの依頼先

会社を立ち上げた場合に、一番活躍してくれるのは、司法書士です。司法書士は登記手続き全般に対応してくれるだけではなく、会社設立を専門で営業をしている場合もあり、その場合ですと、司法書士が核になり、税理士や社会保険労務士、行政書士などのネットワークで構築しているので、ワンストップで会社設立に対応してくれる場合もあります。